表向きの目標と裏目標

自分の人生の大きな目標の一つが
「YouTubeで1億再生されるアカペラ楽曲を創り奏でる」
というものである。

事あるごとに、この目標を口にするようにしている。

しかしこれは表向きの目標であって
本当は、もっと内向きの目標というか、
自分の人生をかけたテーマがある。

それは

「死ぬまでアカペラを楽しむ」

というものである。

実は自分のアカペラ活動の本当の目標は
「アカペラで売れる」でも
「ヒットを飛ばす」でも
「有名になる」でも
どれでもない

自分が本当にやりたいのは

「アカペラを死ぬまでやる」

だ。

ではなぜ
「YouTubeで1億再生されるオリジナル曲を創り奏でる」ことを目標に掲げ、日々頑張っているのか。


それは、いろんな理由があるんだけど、大きな理由の一つは「一緒にアカペラを歌う仲間と出逢いたいから」だ。

学生のときであれば、ノリでアカペラグループを組むこともあるだろうし、それは大いに素敵なことだと思う。でも社会人となると、おいそれとグループを組むことはできなくなる。

どういう気持ちでアカペラをやっているのか、今後どういう活動をしていくつもりなのかという価値観だったり、音楽の方向性だったり、目標とするものだったりが近い人だったり。そういうものがやっぱり重要になってくる。もっと細かいことで言えば、家の近さとか練習の曜日だとか仲がいいかどうかとか、そういうのも考慮しながらグループを組むものだと思う。だから、僕がどういう人間で、何を目指していて、とか、そういうのを多くの人に知って欲しいと思っている。

身近な人には将来こういうことをやりたいんだ。とかこういう曲をやりたいんだ。とか、こういう活動をしたいんだとか、語ったりもする。

だけど、それが伝わったり伝わらなかったりするのがもどかしく感じる時期があったし、自分でも何を目標にしていけばいいのかよくわからないまま活動している時期があった。

そんな経験から
「もっと多くの人にわかりやすく伝わる言葉、自分自身でも納得できて、自分の目指すところが一文で表現できる目標が欲しい」と考えるようになった。

それで考え抜いた末

「YouTubeで1億再生されるオリジナル楽曲を創り奏でたい」

という目標を掲げることにした。






1億再生は本当に大それた目標なんだけど
冷静になってみると、そもそもアカペラで食おうなんてのがバカの考えることだ。


プロサッカー選手は1600人
プロ野球選手は840人
プロ将棋棋士は170人
そして
プロのアカペラーはどう多く見積もっても100人以下だろう

メジャーな競技のプロスポーツ選手よりはるかに難しい。

そんなアホみたいなところで勝負しようとしてるんだから、アホなくらい実現可能性の低い夢を掲げても大差ないだろうと、ある時を境に思うようになった。

自分には、才能とか、センスとかカリスマ性とかそういう音楽に必要な持って生まれた素養は全然備わってないし、何より一番大切な人間力が伴ってないんだけど。

その分を努力と勉強と試行錯誤と、多少の狡猾さと、リスクを取る度合いと、そういったもので補って勝負していきたい。

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この記事を書いた人

アカペラクリエイター。
2020年ゴスペラーズへの楽曲提供により作曲家デビュー。
YouTubeチャンネル「とおるすアカペラチャンネル」はアカペラシーンにて日本最大級の登録者数を誇る

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